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2014年07月21日 (月) | 編集 |
ごく最近,フールプルーフという言葉を知りました。

フールプルーフ 【 fool proof 】

工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくこと。正しい向きにしか入らない電池ボックス、ドアを閉めなければ加熱できない電子レンジ、ギアがパーキングに入っていないとエンジンが始動しない自動車、などがフールプルーフな設計の例である。

「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」だが、その意味するところは「よくわかっていない人が扱っても安全」。その思想の根底には「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提がある。安全設計の基本として重要な概念である。


引用元はこちら

で,思い浮かんだのは,検査所見をどこまで非専門家向けに砕いて書くかということ。
WISC-Ⅳになってから,検査所見の扱いが非常にシビアになりました。
なった,というか,もともとシビアだったのが,改めて掲示されたというか。
具体的には
・所見を,下位検査名と評価点が明記された専門家向けと,それらが書かれていない非専門家向けに分ける
・専門家向けは非専門家には非開示,学校での保管は禁止
というところが大きいかなと思うわけですが。

私もこの業界に入って8年,いろーんな所見を見てきました。
一番多かったのが,プロフィール表1枚だけのものですかね。これはまあ普通に論外。

あとは,内容がうすぼんやりしてて,根拠が見当たらないまま「~と思いました」とか書かれてるやつ。
ポエムか?ポエムなのか?みたいな。

あとは,「聴覚情報が多くなると覚えきれなくなるようです」とか,一見ほほう,と思わせておいて,実は一般的なことしか書かれていないもの。
こんなん10分面接すればわかるわな,ということが,センモンヨウゴもどきをまとってかかれているものですね。

これらは結局,その所見の目的がどこにあるのか,を所見作成者が分かっていないのだと思うのですよね。
そして,保護者だけに伝わればいいという目的意識のもとで書かれた所見は,個人的には糞だと思います。
その所見がその後専門家の手に渡ることになったとして,その時に何が伝わるか,それを意識せずに書かれた所見はダメです。使えない。

一方で,よくわかっていない人が扱えること,フールプルーフを意図して書いた,というのはわかるんだけれども,それは逆に,その子の専門家としての保護者をバカにしてはいないか。
そして,そういう所見をもとにした対応案をずらずら書いたとしても,それを達成できる余裕が保護者にあるかどうか,それは相談の中で見極めていくことであって,所見に書いとけばいつか見てくれるだろう,というのはフールプルーフの対極にあると思うのです。
プルーフのつもりでできてないというのは,一番使えないものだと思います。

子どもを支えている保護者を支援する,という視点が欠けていることが透けて見える所見は,読んでて気持ち悪いなあと思うのでした。

とりあえず,
・10分話してわかることを賢しらに書いてある所見
・見立ての根拠が書かれていない所見
・読んでも要点がよくわからない所見
は,ダメ,ということで。

でも多いんだよな,この手の所見。
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テーマ:心理学
ジャンル:学問・文化・芸術
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