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2006年05月08日 (月) | 編集 |
連休明け早々,ちょいとイラつきをぶちまけさせていただきますよ。

うちの院,社会人の方も多いのですよね。
大体は,さまざまな現場の方が,あらためて学びたい,と受験されて来られている方がほとんどです。
その方々のお話はもちろん興味深いですし,さまざまな面で,新しい風を巻き起こすことが多々あって,すごくありがたいです。

さらに,院の外でも,各種研究会や研修会や講習会や講義なんかでも,現場の方々とご一緒することが,多々あります。
すごく刺激を受けることが多くて,それもまた,ありがたいです。

しかしですね,現場の方々の中には,現場での経験>大学院での研究 というスタンスで,(プロとして)現場未経験な大学院生に接してこられる方もいるんですよ。
そんな方々と話をしてると,研究てそんなに粗末なもんですか?と訊きたくなることもままあったりね。
現場至上主義を標榜なさるのはまあいいとして(っておいらも大概偉そうですが),でもそれを,臨床の何たるかも,研究の何たるかも知らない臨床やりたい子ちゃんに吹き込むのは,ぜひともやめていただきたいと,個人的には思うのですよね。

・臨床やらないと研究は出来ない
・研究できても現場では使えない人が多い
・だから臨床やれ


というのが,そういう方々から異口同音に聞く言説なんですが。
なんつーか,もう,ねえ。
そしてそういう人に限って,思考が硬いんで対話も出来ない。
こちらのイラつき指数が上がるばかりなんで,黙ってますが。

臨床って,そんなお手軽なもんなんですか?
研究って,そんなに価値のないことなんですか?


そもそも,そんなふうに思う方が,なぜ研究府たる大学院にいるんでしょうか?

臨床に関して言えばですね。
おいら師父から,臨床の「床」とは「死の床」であり,臨床とは「死の床にある人の言葉を聴き取ることだ」と教えられてきました。
そのくらいの緊張感と敬意を持って人の言葉を聴け,と。
それらが持てないなら臨床を名乗ってはならん,と。

これは断言します。
研究者としての入り口に立ったばかりで,研究の苦しさをまだ知らない人は,その緊張感と敬意と,人の言葉を聞き取るための技術を,その時点では持ち得ないと思います。

そのことを知っているおいらは,それでもやっと臨床の門をくぐる資格をget出来た程度のもんだと思ってますよ。
でもそれでも,まだまだまだですよ。

だのになぜ安易に現場を勧める?
その人の「臨床」が,そういうもんだということなんでしょうか?

(2006年5月24日加筆修正)

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テーマ:心理学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
「現場に活かせなければ研究の意味はない」なんてよく言う人がいますが、私はあんまり同意できないですね(特に現職の教員の研究生や院生が言うんだよね)。言わんとしていることはわからんでもないですが、現場に活かせないことをもってアカデミックな研究を否定するのはどうかと。大学院生とは何たるかわかっていない。

「現場でも活かすころができればいい」─せいぜいその程度にとどめるべきだと思います。
2006/05/08(Mon) 23:38 | URL  | takashi #JalddpaA[ 編集]
彼らはこう言います。
「別に大学院に行きたいなんて思ってなかったけど、臨床心理士になるには大学院を出なきゃだめだって言うから・・・」

まあ、入ったばかりの院生さんなら、こう思ってしまうことも百歩くらい譲ればわからなくもないですが、こういう人に
「臨床心理士たる者、研究を行うことは臨床を行うことと勝るとも劣らないくらい大事なことなんだ」
ということを教える人が大学院にいればなあと思います。最近、指定大学院の教員不足もあってか、大学院の指導に関わる人ですら、臨床>研究、をあからさまに標榜しているような人も見かけますからねえ・・・。
2006/05/08(Mon) 23:57 | URL  | しゅう #zcj9HRiI[ 編集]
>takashiさん
現場に即生かせるものが欲しければ,高い学費払って大学院に来るより,講習会なり何なりにどんどん行けって話ですよね。
おまいが現場で抱えてる問題を解決する場じゃねーんだよ,と言いたくなることが多々あるわけで。
大学院の授業がいつの間にかその人のケースカンファになってたりね。
研究って漢方薬みたいなものなんですから,そこを勘違いされても困るかな,と。

>しゅうさん
いやあ,うちは一応指定校じゃなかったじゃなかったはずなんですけどねえ。。(遠目
臨床をやるのに必要なものだと考えてることが違うんですよね。
それは分かる。分かるんですが…。
その違いを発展的な方向に持っていくには,意識を変えることが必要だと思うんですよね。
謙虚さというか。

こういうことを柔らか~くいうと,臨床偏重の方々は
「ぽちこちゃんは現場に出たことないからね~」
と薄ら笑いを浮かべながら言うですよ。まあそれはそうなんですがね。
あああ~,「○○さんは研究したことないからね~」と言えたらどんなに楽か…

はっきり言っても角が立つし,遠まわしに言えば伝わらないし,困ったもんですよ。
2006/05/09(Tue) 09:52 | URL  | ぽちこ #grcoP6NM[ 編集]
TB代替
こんばんは~。
fc2へのTBが拒否られるので(泣)、コメント代替で。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/40454/2544070#2544070

と言っても、たいしたエントリーではないのですが・・。
まあイライラのもとになる人たちとは、接触しないのが
いちばんです(ぇ? 不可能に近い? 汗)。
2006/05/09(Tue) 21:33 | URL  | moo #vIYzU//E[ 編集]
勝手に決め付け
私の中の勝手な思い込みとしては、
そういう人たちは、結局のところ、
心の奥では、現場での自分に自信が無いんだろうなと。
だから、院に学びに来たり、でも、来たら来たで、院の世界を非難して、自分の経験を持ち上げないと、アカデミックな世界についていけない自分を保てないんじゃないのか? と、思ってみたりして。

何かを求めて院に来たのに、それを手に入れられない焦りとかが、劣等感をかきたてるのかもしれないですしね。

な~んて、ものすごく決め付けた発言をしてみる。
怒られそうですが(^_^;)
2006/05/09(Tue) 21:52 | URL  | 浅木 #mQop/nM.[ 編集]
大学もまた現場ですよ。研究の現場。
2006/05/10(Wed) 22:26 | URL  | hide #-[ 編集]
>mooさん
>イライラのもとになる人たちとは、接触しないのがいちばんです

ま,とどのつまり,それがもっともなんですがw,これが授業とかになると避けがたいのですよね。
それさえなければすんごくいい人,というパターンが多いだけに,なんともなあ,なんだかなあ,と,見た目の割りにチキンなおいらはかなりとほほな気分になるのです(´Д`)

>浅木さん
>何かを求めて院に来たのに、それを手に入れられない焦りとかが、劣等感をかきたてるのかもしれないですしね。

それは大きそうですね~。
社会人の方は仕事を休みながら通学してらっしゃいますし,何かを得て帰らなければ!!という意気込みがすごいのは分かります。
特に実際に現場で困ってる方は,この期待感が大きい分,とっちらかってしまうことが多いようにも。

この傾向って,たとえばワークショップや講習会の類でもよく見られる現象だと思うのですよね。
フロア全体のことを考えずに,今現在自分が困っている個別事例を挙げて,延々とそのことだけについて質問し続けたり。
長い目で見て得になることを捉える余裕がないのかなあ,とか,困りながらも思ってしまいます。

>hideさん
その言葉,今度使わせていただきますw
2006/05/10(Wed) 23:32 | URL  | ぽちこ #grcoP6NM[ 編集]
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