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質的研究の「その先」とは?

また大きく出てみましたよ。ええ。
いやね,最近この本読んでるです。
ひとがひとをわかるということ―間主観性と相互主体性ひとがひとをわかるということ―間主観性と相互主体性
鯨岡 峻

ミネルヴァ書房 2006-07
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エピソード記述入門やその他の著作で「間主観性」という言葉を前面に出してきた鯨岡先生の理論が,この本のサブタイトルにもある,「相互主体性」という概念でもって,最後の1ピースがかちりとはまり,パーフェクトな布置を得た,といいましょうか。

鯨岡先生が狙うのは,間違いなくパラダイムの変換なわけですが,でもそれは多分,「発達心理学」という狭い枠内のみでの変換ではなく,臨床実践に携わる人全ての背骨に関わる大変換をも起こせる可能性を秘めているといっても過言ではないと思います。
とにかく,必読でございますよ。

でね。今回言いたいのはね。


鯨岡先生の研究,と聞くと,
あの研究の先には何があるんだろうね?
という人が,結構いるのですよね。

そういう声を聞くと,ふぁふぁふぁふぁふぁふぁ~~~~~ん と萎れてしまうおいらなんですよ。
この本読んで「その先」が気になる,というのは,ものすごく優しく言って,野暮天な発想だなあと。

何というか,間主観性や相互主体性という言葉たちは,システムや理論や学問のためにあるのではなく,鯨岡流に,臨床の「ありよう」を表すためにあるのだと思うのです。
そしてこの言葉たちを使って表現される臨床の「ありよう」というのは,支えるものの側が思わず襟を正さずにはおれないような,粛々としたものだと思うのですよ。

そう考えると,この研究は存在し続けること自体が「その先」であり,「今ここ」なのではないかと。

同様に,質的研究,というと,「その先は?」とか「臨床実践にはどうつながるの?」とかすぐ言われるのですが。
おいらに言わせりゃ,全ての道はローマに通ず。
「人」やら「家族」や「発達」に関する研究は,全て臨床につながると思うのですよ。
総て。
一見して,そうは見えなくても。

ある特徴を持つ人たちを,特殊事例ではなく,質問紙で得た最大公約数からでもなく,ただひたすらに,内側から見続ける,ということ。
それこそが,質的研究の意義と面白みだと思うのですが。

そう考えると,質的研究ちうのは,読み手のなかに何かをわき起こして,あるいは残して初めて完結する類のもの,というような気もします。

そして,自分は何を知りたいか,というのはもちろんですが,誰にどんな思いを抱かせたいのか,というのも,もしかしたら,質的研究の動機になるのかもしれないなーなんて考えたり考えなかったり。

ま,おいら個人の場合に限るのかもしれませんけども。

この辺の話はまだ続くかもです→人気blogランキング
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*Comment

総て

仕事前におじゃま。

>「人」やら「家族」や「発達」に関する研究は,全て臨床につながると思うのですよ。
>総て。

そして仕事前にしゃきんとするわたし。
わたしも鯨岡先生の本を買おうかな・・・。

このシリーズの続編も楽しみにしています。では、いってきます♪ ノミ
  • posted by moo
  • URL
  • 2006.09/06 11:28分
  • [Edit]

無関係ですが。

来週のさんま御殿にヒカル先生が出るようですよ~。
  • posted by 千尋
  • URL
  • 2006.09/07 22:18分
  • [Edit]

お返事遅くなりましたm(_ _)m

>mooさん
mooさんの言葉を取り込んで咀嚼して我が物にしてしまいました(笑
紹介したご本,ホントおすすめです。
鯨岡ワールド第2章の始まり!て感じです。
何というか,発達論というよりは,総合的な人間観の話になっていて,支援者と当事者と,両方の人生に関わるテーマだよな,と。
分からない人にはわからないのかもしれませんが。

>千尋さん
めっちゃ気をつけてたんですが… 観 忘  れ ま し た(つд⊂)
動くヒカル先生…もう半年も見てません~
  • posted by ぽちこ
  • URL
  • 2006.09/14 02:15分
  • [Edit]

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  • 「心理学的見地からの人と動物の関係論」を追っかけている,質的研究好き。好きな言葉は「精進」。
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    似てるモンスターははぐれメタル。
    好きなガンダムキャラはランバ・ラル。

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