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かの人の宇宙

何この更新率の低さ。

ぽちこですこばわ。

いやあ,今月はもう,おいららしくもなく,ここ数年で類を見ないほど忙しく過ごしておりました。
書きたいけど書く体力&気力がない,という状況というものはなかなかつらく。
身内向けの文章垂れ流しならいくらでもできたんですが,ここはくさってもworld wide webですからね。
んなこと出来ませんし。

ということで,まずは宿題から。

20日ほど前のエントリ,「よりそうということ」へ,izugaeruさんからこんなコメントをいただきますた。

どれだけ相手によりそえても,結局臨床で重要なのはoutcomeだと思います。
よりそわれたクライエントとよりそわれなかったクライエントでどういう違いが生じるのでしょうか?

すみません,言葉足らずでしたorz
先のエントリを,言い訳めかしく補足してみます。

ここで私が言っている「よりそう」というのは,共感でも傾聴でもなく「ただただその人の宇宙を尊重し,その宇宙を垣間見ようと試みること」です。
(あえて「世界」ではなく「宇宙」と表現します。どうしても。)
ここで大事なのは,「見ようと試みること」であって,それは「実際にみえる」こととは異なります。
もちろん,試みの目標は「みえる」ことですが。

そして,先のエントリであげた,山中康裕・村瀬嘉代子諸先生方は,我々がそうするより早く,しかも的確に「みえてしまう」人だと思うのですよ。
しかし,おいらも含めたたいていの凡人は,すんごく目を凝らさねば,多分,みえません。
おいらなどはだからこそ,村瀬先生や山中先生の事例に惹かれるんだと思います。
お二人の事例には「みえた」瞬間が克明に描かれていて,お二人の「試み」があまりに鮮やかで,憧憬してまうのです。

けれど,10人並の人間も,みえないまでも,あるいはみえないことを前提に,それでもその人の宇宙を大切にして,みようと試みることは,できるのではないかと。

そんでもって,この「支えを必要とする人の宇宙をみようとする試み」というのはすべて,臨床的行為だと考えます。
手立てが精神分析系だろうと認知行動系だろうと,宇宙がちらっとでもみえ(たような気がす)りゃいいと。

もっと言えば,手立てがなんであろうと,上記の意味で「よりそえて」いれば,outcomeはついてくるんじゃないでしょうか。
その意味で,この「よりそう」ということはエセロジャリアンが弄する「傾聴」「共感」「人間性」などを軽~く飛び越えた,臨床的行為の大前提であり,一番の難関だと思うですよね。

でもって,その難しさゆえの,鯨岡本であり。
ひとがひとをわかるということ―間主観性と相互主体性ひとがひとをわかるということ―間主観性と相互主体性
鯨岡 峻


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うー,個人言語使いすぎだなこりゃ。
精進します(滝汗

お分かりいただけたでしょうか?→人気blogランキング
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*Comment

忙しい中,わざわざ解答していただきありがとうございます!

ただ,前回の方がまだ分かったかも・・・。
今回の補足によってさらに分からなくなった気がします。

>手立てが精神分析系だろうと認知行動系だろうと,宇宙がちらっとでもみえ(たような気がす)りゃいいと。

これについては全力を持って違うだろ?といいたいです。この論理では,クライエントさんへの説明責任は多分果たせません。

自分ができてないだろうから,人に言うのもなんですが,誰が見ても分かる言葉で,その思いを表現してくださる日が来ることを願っております。
  • posted by izugaeru
  • URL
  • 2006.11/01 21:50分
  • [Edit]

お待たせしてしまった上に日本語不自由ですみませんorz

しかしそれでも,ちがくないやい!と言いたいおいらがここにいる(苦笑
少なくともこのことで,要件の49%は満たしていると思います。

なんというか,izugaeruさんは患者さんの抱える困難を「疾病」であると捉えているのかなあと。
とすると,おいらはそれを「病い」だと考えて話をしているので,話が通じないのかなあと思うのですが,いかがでしょう?

人は,「疾病」は生きられませんが「病い」は生きられると思うのです。
説明責任を果たせることは確かに大事ですが,「病い」はそれで何とかなるものではない,と思います。

疾病だけにフォーカスしていては,極端な話ですが,癌組織全部取ったけどおかげで生体機能がだめになって死んじゃった,みたいなこともありえると思うのですよ。
おいらからすりゃそんな医療に全く意味はない。

特に,臨床心理学徒たる我々が扱うのは,疾病であって疾病ではない。
扱うのはクライエントさんの「人生の病い」でしょう。

でもって,困難を「疾病」だけに限定してしまうのはあまりに心理臨床家としては貧しい発想だと私は思いますし,同時に,「病い」だけを相手にしていくのも危険なことではあります。
それでもおいらは「病い」にこだわりたいのですが。

とにかく,おいらには日本語の精進が必要だな,と思った次第です。
  • posted by ぽちこ
  • URL
  • 2006.11/01 22:57分
  • [Edit]

さらに言い募ってみる

>手立てが精神分析系だろうと認知行動系だろうと,宇宙がちらっとでもみえ(たような気がす)りゃいいと。

すみませんです,こりゃ語弊がありました。

訂正して言い換えると,その人個人が生きる現実を垣間見るのが,臨床的行為の最初歩ではないかと。
で,その「個人の現実」と,「大方の人が了解可能な現実」の橋渡しをする,というのが,臨床的援助なのだと思うのですよ。

んで,その「個人の現実」を「わかる」なんてことは多分不可能だし,ましてやそれを「どうにかする」なんてのは不遜極まりないことだからこそ,「垣間見る」という言葉を使いました。
そんでこの「垣間見」でさえ,常人には手ごわいものだとおもうです。
そして,もしかしたら中には,垣間見ようとしてくれる人がいる,という事実だけで,生きていける人もいるのではないかとも思うのです。

すべての臨床的行為は,上質な人間関係の具現であるべきだと思いますし。

「垣間見」のあと,どのようにして「個人の現実」と「大方の人が了解可能な現実」を橋渡ししていくのか,という部分は,それこそ,CBTでも分析でも何でもよいと。

お分かりいただけただろうかー(ドキドキ
  • posted by ぽちこ
  • URL
  • 2006.11/02 13:10分
  • [Edit]

>ぽちこさん

次の宿題は「病い」の意味ですかね。お時間ができた時でよろしいので,気が向いたら答えてくれるとほんのりうれしいです。

>患者さんの抱える困難を「疾病」であると捉えている

患者さんの抱える困難が何かというのはアセスメントによって異なると思いますが,臨床心理学徒ができることについては,時と場合と立場によるけど,環境調整,心理教育,精神障害のtreatment,心理社会的困難の解決援助,生活機能の改善,再発予防などが考えられる方向性かなと思ってます。
  • posted by izugaeru
  • URL
  • 2006.11/02 18:18分
  • [Edit]

>すべての臨床的行為は,上質な人間関係の具現であるべきだと思いますし。

軽度の抑うつ症状だったら,パソコン相手でも改善したりします。↓参照
http://blog.livedoor.jp/izugaeru/archives/50479593.html

  • posted by izugaeru
  • URL
  • 2006.11/02 18:28分
  • [Edit]

うーんなんだか話が明後日の方向へ行っている気がするのはやはり私の日本語が不自由なせいなんでしょうorz

宿題はのんびり考えさせてください(^^;
私にとってはかなり大切な問題なので。

しかしこれ↓,
>軽度の抑うつ症状だったら,パソコン相手でも改善

すごいっすね。
こりゃ下手な援助者よりよっぽどやk(ry
  • posted by ぽちこ
  • URL
  • 2006.11/03 00:57分
  • [Edit]

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