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2006年12月17日 (日) | 編集 |
例えば幼女連続誘拐殺人事件当時,犯人の家族の縁談が破談になった,という報道がありました。
犯罪加害者の家から,残された家族が消えた,ということも良くある話ですよね。
それって,どういうことなんでしょう?

というわけで,やっと読了しますた。
手紙手紙
東野 圭吾

文藝春秋 2006-10
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話題の本ですね。
おいらが本の良し悪しの区別をつける基準のまずひとつめは,これは本読みとしてはルール違反なのかも知れませんが,結末が魅力的なものであること。
おいら長編を買うときは,たいてい,立ち読みの時点で結末に目を通してしまうのですよね。それで「あ,これはいい」とものだけを買っています。
この書き出しからあの結末へ,どうやってもって行くんだろうなーわくわくわく,と思いつつページを繰るわけです。

で,もうひとつ,文学でしか出来ないことがあるということを,作者が意識しているかどうか,そしてそれが実現できているかどうかということがあります。

その点でいくと,この作品は◎です。
これが原作の映画もただいま公開中で,それも観ましたが,あれは,何というか,骨格が一緒の別のものに仕上がっています。
それが好い悪いと言うわけではありませんよ。念のため。

ちなみにあの映画での沢尻エリカちゃんは絶品です。
特に後姿。特におしr(ry

でもせっかく映画も見たことだし,比較しながらレビューと行きましょうか。
プロローグは主人公の兄・剛志による強盗殺人のシーン。描写は小説の方がショッキングで,作中後々哀切を帯びてくるシーンです。

しかし後は淡々と,本当に淡々と,弟・直貴のそれからの日々がつづられていきます。
進学も就職も恋愛もすべて,上手く行きかけては挫折,の繰り返し。
誰もが遠巻きに応援はしてくれるけど手は貸してくれない,そんな日々。
筆致は淡々としているのに,読み進めるのがつらいほど,展開は残酷です。
そしてその淡々とした書き口のまま,ラストシーンまで持ち上げていく力量は,さすが東野圭吾。
何とも言えない,胸に来るラストシーンも,さすが東野圭吾。
ちなみにここは映画ではちょいと余計な重み付けがされていて,
「さあ泣け!」
という感じの演出に,少し萎えました。

おいらはほんとの幕切れ一歩手前の,被害者の息子と直貴が邂逅を果たすシーンの方が,強く印象に残ってます(これは映画のほうも秀逸でした。吹越満バンザイ)。

更正とは何か,とか罪を問うというのはどういうことか,とか,いろいろ考えてしまう本です。
体力ないと読めないかも。

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テーマ:読書
ジャンル:小説・文学
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