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2007年11月14日 (水) | 編集 |
拝啓 宮内洋先生,

ぽちこです。その節やあの節やこの節には,大変大変,お世話になりました。
特に,今秋の質的心理学会の折には大変楽しい時間をありがとうございました。
あの夜はY嬢と先生と3人で,ものすごく楽しく充実した時間を過ごすことができ,得がたいほど印象深い夜でした。

終電前にお帰りになられて,ファンキーな方々とまみえることなく,無事に到着されたと聞いてほっとしたのは内緒です。
そして僭越ながら,先生とは月とすっぽんほどの違いがあるにもかかわらず,一個の人間としてのメンタリティという点では,似ているところがあるのかも,と思ったことも内緒です。
ご自分のことを気に入ったり許したり信じたりするのに時間と努力が要るタイプじゃないかとお見受けしたのがその理由ですが,いかがでしょうか?

思えば先生との出会いは昨年の質的心理学会でしたね。
九大近くの焼き肉屋で相席になったのがそもそもの始まりだったと記憶しております。
そしてお近づきになってから,おいらと先生はほとんど入れ替わりのように某大学大学院に在籍していたことをうかがい,驚いたのがだいぶ昔のことのように感じられます。
確かその場で先生の単著,「体験と経験のフィールドワーク」をご紹介くださったようにも思いますが,記憶違いでしたらすみません。

体験と経験のフィールドワーク体験と経験のフィールドワーク
(2005/09)
宮内 洋

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あの時は簡単に
ブログやってるんでレビューしますね~♪
などとお気軽にお返事してしまいましたが,あれから,申し訳ないことに,結局ろくなレビューなどできていません。
そしてたぶんこれからも無理です。すみません。
何故なら,ブログでこの本のレビューをすることは,おいら自身の研究観を,ストリーキングよろしくワールドワイドに詳らかにしてしまうことと同じだと気づいたからです。
思想めいたもののストリーキングなんて裸体を晒すよりも破廉恥なこと,おいらには無理です。
先は分かりませんが,少なくとも今のおいらは,WWWにのっけてそこまで晒す勇気は持ち合わせておりません。
ですから,ひとにこの本の内容を問われると,いいから嫁じゃなかった読め,読めば分かる,読まなきゃ分からん,と猪木のようなむちゃくちゃなことを言ってすましております。

ただ思うのは,迷わずにいられる人にはこの本は必要ないのかもしれないな,ということです。
何というか,この読後感は,おいらがどうしようもない孤独感と焦燥感を抱えている時に,川村結花を聞いた時の心持と,とてもよく似ています。

Yuka Kawamura Best”Works”Yuka Kawamura Best”Works”
(2003/12/03)
深澤秀行、 他

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特にこの曲。↓

朝焼けの歌~秋・冬盤~朝焼けの歌~秋・冬盤~
(2002/10/23)
不明

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最初にこの本を読ませていただいたとき,おいらの背後にはこの歌が確かに流れていた,様な気がします。
それほどおいらの中ではこの曲と先生の本が一体化しています。
「体験の~」を読んだ後に流れた涙は,この曲を聞いたあとに流れたそれと,確かに同質でした。

福山雅治は売れなかった頃,一人SIONを聞いては
「この街には俺だけじゃない,SIONがいる」
と思ったと,公言しています。たぶん,それと同じ現象だと,自分では思うのですが。

で,先生の新しいご本ですよ。

あなたは当事者ではない-〈当事者〉をめぐる質的心理学研究-あなたは当事者ではない-〈当事者〉をめぐる質的心理学研究-
(2007/09)
不明

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発達心理学会や質的心理学会で先生が開いておられるシンポジウムをそのまま本にした感じ,と言ったら初見の方には不親切ですね。

質的研究がこれだけ普及―あえて“浸透”とは言わずにおきます―している中でも(いや,だからこそ,でしょうか)
「質的研究をやっていると自我が肥大する」
とか言っちゃうこんこんちきが出る現在ですが,質的研究というのは突き詰めれば突き詰めるほど,自分が何者なのか分からなくなってくるものだと思います。
そこに第一線の研究者たちが真っ向から切り込んでくれたというだけで,後進の者がどれだけ勇気付けられることか。

この本に短所があるとすれば,この本を読んで喚起される感情が,とても個人的なものだろうということだと思います。
しかしだからこそ,研究を進めていく時,誰かとこの本をあいだにおいて,自分はこうなのだ,他者はこうなのだ,と,前向きに弱音を吐けるのかもしれません。

・・・と,ここまで書いて,何かいまさら恥ずかしくなってきました。
この続きはまた,学会の時にでも。

お忙しいみたいですが,これから寒くもなりますし,どうかご自愛ください。
後に続く者たちのためにも,どうか。

ではまた。

犬飼ぽちこ 拝

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テーマ:心理学
ジャンル:学問・文化・芸術
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