2010年02月26日 (金) | 編集 |
ゴールデンスランバーを観てきました。
原作はこちら。

ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

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と言っても未読なんだけどなー。

とりあえず映画は、娯楽作品としてよくできていました。
主人公・青柳が国家レベルの巨大な陰謀に巻き込まれ、和製オズワルドにされそうになる話なんですが、んもう伏線を巡らして巡らして、5分に1回は「ぎゃーもうだめ~!」という窮地に陥ったかと思いきや、次の3分で「ひょえ?」となること請け合い。
おいらと同じチキンハートのあなたにはかなり心臓に負担のかかるジェットコースタームービーなんじゃないでしょうか。
唯一不満だったのが、その陰謀の全貌が明らかにはならないこと。
どこからどこまでが陰謀で、何故その標的として青柳が狙われる羽目になったのか、そんなところは全然分かりません。多分青柳にも分かってないと思う。とりあえず、警察に捕まったらやばい、それだけ。
ですんで、観客も青柳同様、誰の何を信頼したらよいのか全く分からない。んもうハラハラしっぱなし。
で、陰謀の中身が分かんないもんだから、ちょいと欲求不満な気持ちになりつつ劇場をあとにすると。
そんな映画です。

タイトルのゴールデンスランバーというのも、多重的な意味を含められているようでナイスですね。
もとはビートルズが崩壊しきる前夜の曲で、黄金のまどろみ、という意味なんですが、甘くまどろむようだった学生時代をどこか引きずったままだった青柳が、必死の逃亡劇の中でそのまどろみから目を覚ましていくこともタイトルが象徴してるでしょうし。

我々日本人の安全意識のことかもしれないし。
国は国民を守ってくれないこともあるたまに守ってくれることもある。
しかしむしろこの作品のように、全力で自分を陥れ、自分の命と引き換えに何かを成し遂げようとすることすらあるかもしれない。
水と安全はタダだとか、寝ぼけたこと言ってんじゃねーぞお前ら、という警告。
確かにねえ、我々の知らないところで知らないうちにナシがついてたりすることなんて国のエライ人には茶飯ごとなんでしょうし。

そして最初と矛盾しますが、友人同士の信頼関係はhomeに帰るようなものであるということも入るかも。
犯人扱いされても手のひらを変えず、姿かたちが変わっても、自分をよく知って信じてくれている人がいるというのは、やはりほっとするものです。
その意味で、最後のシーンはちょっとほろりとしてしまいました。

スケールもでかいですし、DVDよりも映画館で観た方がいい作品です。
余裕があったら原作も読んでみようかな。一気読みできそうな感じだし。

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テーマ:研究者の生活
ジャンル:学問・文化・芸術
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