2016年04月01日 (金) | 編集 |
研究をしていくのに、野心て大事ですよね。

この分野について、ひとかどの業績を上げたい。
知識を蓄え、業績を上げて、第一人者になりたい。

健全なことだと思います。

しかし、野心と紙一重なのが、病んだ自己愛なのではないかと思います。
明確なリサーチクエスチョンなき研究は、単なる自己愛の発露でしかないのではないでしょうか。

有名になりたい。ちやほやされたい。アカポスにつきたい、できるだけ楽に。

というのと、上記二つの願望は意を異にするものです。
たまにいるんだ、研究のフィールドに。
博士課程にいるとすごいねって言われるの♪
誰に言われてる(言われたい)のかは人によって違うのであえて書きませんが、こういうセリフを聞くたびに、大学院はカルチャーセンターじゃねーんだよ。
と、半笑いで思っているわたし。

こういう人に限って、自分の研究にダメ出しされるとふてくされる(!)のですよ。
検討になんかなりゃしない。
そのくせ、人の研究に役にも立たない重箱の隅つつきするの大好き。

…いかん、誰かの名前を挙げるところだった。

野心と自己愛を見分けるには、目安があります。

同じ研究者の研究を、敬意をもって見ることができるか。
手厳しいことを言っても言われても、必ずその研究の、生産的な視点やより良い形を共有出来ていて、そこに向かって検討できるか。

あれ、これ、なにかと似てますねー。

あ、SVだ。臨床の。

ということで、次回に続きます。
2016年03月17日 (木) | 編集 |
大変ご無沙汰しております。
犬養ぽちこでございます。

このたび、家人よりHPのたいそう素敵なタブレットPCをいただきましてですね、それがまたキーボード付きで、思いついたらささっと出してぱちぱち打てる優れものでしてですね、これを機に、長文を書く練習をしようかと。

近況ですが、最終更新日から約2年、山あり谷ありでございました。

詳細はおいおいお伝えするとして、大まかに申しますと、

昨年1月、J(仮名)が虹の橋に旅立ちました。
それとほぼ同時に、第2子ぼっちゃんを授かったことを知りました。
お嬢さんは年中さんに。
そして昨年9月、坊ちゃん誕生。

博士課程にいられる年限も大詰めです。
Twitterでちょこまか考えを吐き出してはいましたが、ここらで長文を書き出すスキルに油をささないとだめになると思いましてですね、いっちょこのブログを再開してみんべ、と思った次第です。

出来る限り続けようと思っておりますので、読者(いるのだろうか)の皆様におかれましては、生暖かくお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年07月21日 (月) | 編集 |
ごく最近,フールプルーフという言葉を知りました。

フールプルーフ 【 fool proof 】

工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくこと。正しい向きにしか入らない電池ボックス、ドアを閉めなければ加熱できない電子レンジ、ギアがパーキングに入っていないとエンジンが始動しない自動車、などがフールプルーフな設計の例である。

「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」だが、その意味するところは「よくわかっていない人が扱っても安全」。その思想の根底には「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提がある。安全設計の基本として重要な概念である。


引用元はこちら

で,思い浮かんだのは,検査所見をどこまで非専門家向けに砕いて書くかということ。
WISC-Ⅳになってから,検査所見の扱いが非常にシビアになりました。
なった,というか,もともとシビアだったのが,改めて掲示されたというか。
具体的には
・所見を,下位検査名と評価点が明記された専門家向けと,それらが書かれていない非専門家向けに分ける
・専門家向けは非専門家には非開示,学校での保管は禁止
というところが大きいかなと思うわけですが。

私もこの業界に入って8年,いろーんな所見を見てきました。
一番多かったのが,プロフィール表1枚だけのものですかね。これはまあ普通に論外。

あとは,内容がうすぼんやりしてて,根拠が見当たらないまま「~と思いました」とか書かれてるやつ。
ポエムか?ポエムなのか?みたいな。

あとは,「聴覚情報が多くなると覚えきれなくなるようです」とか,一見ほほう,と思わせておいて,実は一般的なことしか書かれていないもの。
こんなん10分面接すればわかるわな,ということが,センモンヨウゴもどきをまとってかかれているものですね。

これらは結局,その所見の目的がどこにあるのか,を所見作成者が分かっていないのだと思うのですよね。
そして,保護者だけに伝わればいいという目的意識のもとで書かれた所見は,個人的には糞だと思います。
その所見がその後専門家の手に渡ることになったとして,その時に何が伝わるか,それを意識せずに書かれた所見はダメです。使えない。

一方で,よくわかっていない人が扱えること,フールプルーフを意図して書いた,というのはわかるんだけれども,それは逆に,その子の専門家としての保護者をバカにしてはいないか。
そして,そういう所見をもとにした対応案をずらずら書いたとしても,それを達成できる余裕が保護者にあるかどうか,それは相談の中で見極めていくことであって,所見に書いとけばいつか見てくれるだろう,というのはフールプルーフの対極にあると思うのです。
プルーフのつもりでできてないというのは,一番使えないものだと思います。

子どもを支えている保護者を支援する,という視点が欠けていることが透けて見える所見は,読んでて気持ち悪いなあと思うのでした。

とりあえず,
・10分話してわかることを賢しらに書いてある所見
・見立ての根拠が書かれていない所見
・読んでも要点がよくわからない所見
は,ダメ,ということで。

でも多いんだよな,この手の所見。
テーマ:心理学
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年06月03日 (火) | 編集 |
ご無沙汰しておりますぽちこですおハローございます。
ここ最近久々に!本当に超!久しぶりに!研究意欲が高まってきておりましてですね、先日の急な天候不良もたぶん私のせいだと思うんです。
だってあの日、私2年ぶりくらいにゼミ発表したんですよ!←
知恵熱出してまで!
それはもう長いこと長いこと、螺旋階段をめぐる様な日々を過ごし、
「もー研究やめちゃおっかなー」
などと自分的な頂点も極めてないのに阿呆なことを言っていたこともありましたが、何とか研究のほうへ気持ちが舞い戻ってまいりました。
よかた。

しかし研究のほうは論文集めに終始しておりまして、本はもっぱら仕事のほうの本ばっかりです。
いいのか悪いのか。

最近買ったのはこちら。

子ども・家族支援に役立つ面接の技とコツ 〈仕掛ける・さぐる・引き出す・支える・紡ぐ〉児童福祉臨床子ども・家族支援に役立つ面接の技とコツ 〈仕掛ける・さぐる・引き出す・支える・紡ぐ〉児童福祉臨床
(2012/12/01)
川畑 隆、衣斐 哲臣 他

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あとこれ。

エッセンシャルズ WISC-IVによる心理アセスメントエッセンシャルズ WISC-IVによる心理アセスメント
(2014/03/25)
ドーン・P・フラナガン、アラン・S・カウフマン 他

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前者はぼちぼち読み進めております。面白いです。先達の面接の仕方について具体的な示唆に富んでいて楽しいです。
後者は辞書的な感じで使ってます。通読する気はほぼなし。
あとは漫画。


プロチチ(4) (イブニングKC)プロチチ(4) (イブニングKC)
(2014/04/23)
逢坂 みえこ

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やはりこの人は稀代のストーリーテラーだと思います。逢坂えみこ。最終巻になりますが、ラストに主人公の母親を持ってくるあたり、さすがです。

こんなわけで、臨床系の積読がやや消化されつつあり、研究のための文献PDFがいい感じに溜まってきている今日この頃です。
最近FaceBookの小ぢんまりした顔見知りばかりの中で吠えてることが多かったのですが、ここで誰にともなくぶつくさ言うこの漢字も悪くないなと思うように、またなりましたので、こちらでもぼちぼちつづろうかと思っております。
今後もよろしくどうぞ。
2013年11月16日 (土) | 編集 |
録画したまま溜め込んでいた半澤直樹、今後半部分をまとめて見ています。
おーもーしーろーいー。

これ見てると思うのは、やっぱり発声って大事ねということですね。
何がすごいって、主役の堺雅人様を始め、彼を取り巻く人たちの声色とイントネーション、声量のコントロールがまあ素晴らしいこと。
浅野支店長もそうですし、らぶりんも大和田常務の中の人もすんばらしいですわよ奥様。

表情や空気感は顔芸レベルで何とかなったとしても、やはりセリフ回しは声が命なんですねえ。
放映当時、壇蜜ちゃんや上戸彩ちゃんが大根だ何だと一部で言われてしまったのは多分そのへんなんじゃないでしょうかね。

ふたりとも姿勢もよく表情もうまく、目線の質も動かし方も悪くなかったのに、声のコントロールだけが惜しかった。
特に壇蜜ちゃんはこれからに要期待!って感じでしょうなあ。
上戸彩ちゃんは元々アイドルなんだし、あの一本調子なのもひとつの味ということで。

んでもって、後半戦に入って、脚本に磨きがかかってますよね。
男だらけのビジネスフィールドとそれを支える女性たち、というフェミニストたちから幻滅のため息が聞こえそうな舞台ではありますが、後半に入り、それぞれの場所で、それぞれの信念と理念を持って戦う人たちの群像劇の様相を呈しているのがまたたまらんすね。

配役・音楽・脚本・演出と、まあ鳥肌立つような相乗効果ですな。
や~面白い。

そいで大和田常務の中の人気持ち悪っ!クビかしげただけで気持ち悪いってのもすごいなあ。
この人、年々爬虫類系の気味悪さが際立ってますよね・・・

そして6話の

「銀行のための国民ではなく、 国民のための銀行でなければならない。

 その思想を忘れてはならないのです!」


というセリフ、“国民”を“子ども”に、“銀行"を“教育委員会”や“学校”に変えて、どこぞの偉い人たちに聞かせてやりたいと思った人は…多いか少ないかわかりませんw